さばいばりずむ

氷河期世代です。資本主義社会をサバイブする為、登山、渓流釣り、米国株インデックスやってます。多肉植物と静かに暮らすのが夢です。

【書評】閉塞感に包まれた社畜へオススメの1冊『愛と幻想のファシズム』

あと数ヵ月で平成が幕を閉じます。昭和が激動の時代だったならば平成はどんな時代だったのでしょうか。

バブル崩壊、就職氷河期、リーマンショック、少子高齢化…

一言で言うならば出口の無い閉塞感に包まれた時代だったのかも知れません…(`・ω・´;)

今、何かがずれている、そのことがよくわかる、ずれてるんだ。野生の中で暮らしてみると、まったくずれは起こらない。

愛と幻想のファシズム

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

 

カナダで狩猟生活をしていた鈴原冬二はアラスカのバーで相田剣介(ゼロ)と言う、自分に絶望していた男と出会います。そんな折り、中南米国家のデフォルトを機に世界経済は破綻、日本にも未曾有の混乱が訪れ、社会は閉塞感に包まれていきます。

他人に従う快楽だけしか知らない奴らが、威張る時代というのは、最悪だ。

日本国内に戻ると図々しい弱者に牛耳られた矛盾だらけのこの農耕社会を再び適者生存の狩猟社会へと再構築する為、ハンターであるサバイバリスト鈴原冬二をカリスマに政治結社『狩猟社』を結成します。独裁者としての頭角を現し始めた彼の元には、彼の思想に共鳴した高級官僚や経済人、自衛隊などから優秀なシンパが集まりはじめます。敵対勢力はあらゆる手段で徹底的に排除し、世界再編に乗り出した多国籍企業集団による日本属国化を阻止する為に動き始めます。加速する混乱の中、いつしか彼と狩猟社は人々からファシストと呼ばれながらも日本最後の希望となっていきます。

適者生存がどのようなレベルであれ、正しいと言うことです。

主人公 冬二の演説シーンは必読です!(`・ω・´;) 彼の言う弱者とは… 彼の求める理想の社会とは…?

混乱した社会と美しい自然との対比!適者生存の象徴である野性のグリズリーと幻のエルク!ジャンルとしては近未来の政治経済小説ですが主人公 冬二とゼロの淡く切ない友情物語として読むこともできます。

人間でスポイルされた奴は神から射殺される。

パンクでロックな1冊です!(`・ω・´;)