猛暑日が続く中、08/17(金)~08/19(日) の3日間で南アルプスの北岳と間ノ岳を縦走してきました。一度の山行で3000m級二座と標高日本第二位、日本第三位タイの頂に立てる、お得なルートです。初日は広河原から北岳山頂を望む、肩の小屋を目指します。都会の喧騒を離れ、標高差1700mを登る二泊3日の旅の始まりです。
- 広河原から、いざ出発!
- 野呂川に架かる吊り橋
- 白根御池小屋に到着
- 白根御池
- 草すべり
- やっと森林限界を突破!
- 北岳から望む鳳凰三山
- 二俣との合流地点を通過
- 北岳から望む甲斐駒ヶ岳
- 北岳から望む富士山
- 小太郎山分岐点を通過
- そして北岳 肩の小屋に到着
- ご褒美のコカ・コーラ
- まとめ
広河原から、いざ出発!
木曜日、夕方には仕事を切り上げて中央道、中部横断自動車道を走り、芦安第2駐車場で前泊です。到着してすぐに雨が降りだしましたが、翌朝には天候回復。日頃の行いが良かったんでしょうか。山の神様に感謝です。ちなみに駐車場はできるだけ、バス乗り場に近い所がおすすめです。広河原まで座って行ける可能性が高まります。
翌日、5時15分のバスに乗り、小一時間ほどで広河原に到着。ここで標高1500m位でしょうか。朝はちょっと肌寒いです。準備を整え、いざ出発!
【1日目】
08/17(金)
- 06:43発 広河原
- 09:25着 白根御池小屋
- 10:24発 白根御池小屋
- 12:54通 二俣との合流地点
- 13:30通 小太郎山分岐点
- 14:10着 北岳 肩の小屋
野呂川に架かる吊り橋
北岳を目指す登山者が渡る吊り橋。登山系ブログでよく目にするやつです。白く飛んじゃってますが前方には北岳の頂。これで下界とはさよならです。
早々に白根御池ルートと大樺沢ルートの分岐点、登りは白根御池ルートを進みます。白根御池小屋までここから三時間。写真が暗くて標識が読めませんが…
初っぱなから、がっつり登りです。わかってはいましたが中々、堪えます。
最初の標識です。ここまで約一時間。樹林帯なので陽射に焼かれることはないですが、朝の涼しい時間帯に通過するのが吉です。既に汗だく…
次の標識。時折、冷たい風が吹いてくれるのがありがたいです。
白根御池小屋に到着
そんなこんなで白根御池小屋に到着です。三時間かからずに登ってこれました。中々、順調です。
ベンチも多くて綺麗な小屋です。ちょっと早いですが、ここで朝飯兼昼飯です。前日に買っておいたセブンイレブンのカツサンドを頂きます。
驚くことに、この小屋のトイレは水洗です!清掃も行き渡っていて綺麗です。テント場もあるので北岳単発で登るなら、ここをベースキャンプにして一泊2日のプランも良いかも知れません。
腹ごしらえを済ませて水を補給したら、あの頂きの肩を目指して再び出発です。
白根御池
小屋のすぐ脇にはネーミング元の白根御池があります。
まるでど田舎の長閑な風景です。ちなみに標高2230m地点です。
草すべり
ここから肩の小屋まで三時間。再び、猛烈な登りが始まります。
名前は分からないですが、たくさん花が咲いてました。
すこし登って振り返ったところ。真ん中には先ほどの白根御池が小さく写っています。
けっこうな斜度になってきました。
陽射しに焼かれながら登っていきます。まだまだ先は長い…
時折、樹林帯に入ります。
やっと森林限界を突破!
やっとこさで森林限界を突破。ここまで白根御池から既に二時間越え。バテバテです。
上空には北岳。だいぶ近付いてきました。
北岳から望む鳳凰三山
後ろを振り返ると左から地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳。左手前は高嶺です。
二俣との合流地点を通過
大樺沢ルートに繋がる二俣との合流地点です。
稜線に出れそうで、出れない… もどかしさで一杯です。
草すべりと言うだけあって色んな花が咲いていました。
気づけば富士山がひょっこり頭を出しています。
太陽に焼かれながら延々と登っていきます。
しばらく行くと木製の階段が…
これを登りきれば稜線に?
小太郎分岐点です。稜線にでました!
北岳から望む甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳が綺麗に見えます。
こちらは左に仙丈ヶ岳、右に甲斐駒ヶ岳。
北岳から望む富士山
富士山もさっきより大きく見えます。
振り返った稜線の先に甲斐駒ヶ岳。
稜線上のケルン。
北岳の肩を目指して稜線を進んで行きます。
小太郎山分岐点を通過
そして小太郎山分岐点に到着。バックには仙丈ヶ岳。
こちらはまたもや甲斐駒ヶ岳。
そしてまたまた富士山。さっきから写真ばかり撮っていて中々、先に進みません。。
辛い登りを終えて、やっとこさの稜線歩き。時折、冷たい風が吹きますが気分がいいです。
どこまでも転げ落ちて行けそうな雄大なカール。
肩の小屋まであとすこし!
前方に小さく構造物が見えてきました。
そして北岳 肩の小屋に到着
広河原を出発してから7時間27分、本日の目的地、北岳 肩の小屋に到着です。長かった… 背後には北岳山頂。
一休みしたらシェルターの設営。隅っこに中々いい場所を確保できました。上にのっかってるのは日干し中の行動着です。
ご褒美のコカ・コーラ
本日の行程はすべて終了。待望のコーラタイムです。いつしか山ではビールより、コーラが好きになりました。
コーラ片手に肩の小屋付近を散策。陽射しは強いですが風は冷たいです。夏でも防寒着はあったほうがいいですね。
北岳と飛行機雲。
これから暗くなるまでまったり過ごして、後は晩飯を食べて眠るだけです。山に来たので山を眺める以外、特にやることもありません。自分の歩いてきた稜線を眺めてみたり、明日登る北岳山頂を見上げてみたり。ゆっくり過ごして明日の北岳、間ノ岳に備えます。
まとめ
初日、無事に肩の小屋まで到着することができました。今回の山行、初っぱなから、かなり登らされます。白根御池小屋までは樹林帯なので直射日光に焼かれることはないですが、白根御池小屋から先は中々の暑さでした。。とは言っても稜線に出ると今度は冷たい風に吹かれるので夏山と言えども防寒装備はしっかりしておきたいところです。それでも3000m級の稜線歩きは格別で、普段、眼にすることのない景色の中を歩くことは最高の体験です。流石に疲れはしましたが、まだまだ気力充分。明日はいよいよ北岳山頂と間ノ岳山頂を目指します。
後編へ続きます。