07/13(金)~07/15(日)の3日間で北アルプスの槍ヶ岳に行って来ました。初日に殺生ヒュッテを目指すも、思いの外に遠く… 道中で不意の野営となりましたが、2日目はいよいよ、槍ヶ岳山頂を目指します。
前編の記事はこちら。
- いざ!槍ヶ岳へ!
- 殺生ヒュッテを目指して出発
- やっと見えた槍ヶ岳
- 昨日、辿り着けなかった殺生ヒュッテに到着
- 今度は槍ヶ岳山荘を目指して出発
- いよいよ山頂を目指して
- そして槍ヶ岳 山頂へ
- 下山開始
- 殺生ヒュッテから横尾山荘へ
- 幕営地点に到着
- 横尾山荘に無事、到着
- 最終日、横尾山荘から上高地へ
- 河童橋に帰還
- まとめ
いざ!槍ヶ岳へ!
4時過ぎくらいに目を覚ますも、相変わらずシェルターの中でグダグダ。。辺りは明るくなってますが、まだ太陽は山に隠れてます。ゆっくりと出発の準備を進め、太陽が見えたら出発です。
【2日目】
07/14(土)
- 06:05発 幕営地点
- 08:55着 殺生ヒュッテ
- 09:30発 殺生ヒュッテ
- 10:21通 槍ヶ岳山荘
- 10:50着 槍ヶ岳山頂
- 11:05発 槍ヶ岳山頂
- 11:26着 槍ヶ岳山荘
- 12:03発 槍ヶ岳山荘
- 12:30着 殺生ヒュッテ
- 13:05発 殺生ヒュッテ
- 14:50着 幕営地点
- 15:00発 幕営地点
- 16:55通 槍沢ロッジ
- 18:20着 横尾山荘
殺生ヒュッテを目指して出発
まずは昨日、辿り着けなかった殺生ヒュッテを目指します。
名前の判らない花。高山植物は繊細そうで綺麗です。朝晩はすこし寒かったですが、太陽が昇ると気温も上がり、活力が湧いてきます。数十分後には灼熱の登山になる訳ですが… 太陽は偉大です。
本日も快晴。緑が目に染みます。絶好の登山日和です。
1時間ちょっと登ると雪渓を渡る箇所が出てきました。踏み固められているので特に危険はありません。
とは言っても、滑ったら結構な距離を落ちていきそうです。
やっと見えた槍ヶ岳
幕営地点を出発し、雪渓を渡り、太陽の陽射しに焼かれながらも、息絶え絶えで脚を進めます。早くも疲れが出始めた頃、不意にハイマツ帯を抜けると… 見えた!
槍が姿を現しました!俄然、テンションが上がってきます。ここまで長かった… 真っ青な空の下、見間違うことの無いあの山容、間違いなく槍です。
2度目の雪渓渡りです。さっきと比べてすこし距離があります。
気が付くと斜度もきつくなってきました。それにしても槍が見えてからが長い… 幕営地点を出発してから早くも2時間30分が経過。
殺生ヒュッテまで後少し、とっいった所で3度目の雪渓渡りです。
雪渓を渡ったら、整えられた石の上を進んで行きます。
昨日、辿り着けなかった殺生ヒュッテに到着
幕営地点を出発して、2時間50分。やっとこさで殺生ヒュッテに到着です。長かった… 昨日、野営しといたのは正解だったと思いました。昨日のペースだと恐らくここまで4時間近くかかったと思います。
殺生ヒュッテから見る穂高連峰。
虫の様に小さくヘリが写っています。遠くには富士山も頭を覗かせています。
疲れた体を癒すべく、ペプシコーラを購入。最強のドーピング剤です。
槍を眺めながらヒュッテ前のベンチでしばし休憩です。
今度は槍ヶ岳山荘を目指して出発
休憩を取ったら槍ヶ岳山荘を目指して再び出発です。
小さい花。やっぱり名前はわかりません。
ジリジリと太陽に腕を焼かれながら、徐々に槍ヶ岳との距離を詰めていきます。
この季節、この気温で残っている雪渓。よくよく考えると不思議なもんです。
槍ヶ岳と高山植物。かなりしんどくなってきました…
やっとの思いで、槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳の分岐に到着。一旦、槍ヶ岳山荘側に上がります。
いよいよ山頂を目指して
そして槍ヶ岳山荘に到着。槍ヶ岳山頂まであと少し。
呼吸を整えたら、あの頂上を目指して出発です。
手足を使ってがっつり岩場を登っていきます。その為、写真はありません。
なんとか鎖場や最後の梯子もクリア、上高地から延々と歩き、登り続け、ついにやってきました。
そして槍ヶ岳 山頂へ
槍ヶ岳山頂です。遠かった… 長かった…
槍ヶ岳山頂から見る穂高連峰。美しいです。
山頂から槍ヶ岳山荘を見下ろしたところ。かなり高度感あります。高い所が苦手な人は大変かも知れません。
穂高連峰のアップ。山肌に残る雪が綺麗です。
こちらは真ん中に常念岳。
遥か遠くまで見渡せます。山頂は10人ちょっとくらいが過ごせる広さでしょうか。
15分ほど山頂を堪能したら、槍ヶ岳山荘まで降ります。
無事、槍ヶ岳山荘まで降りてきました。
槍ヶ岳と常念岳のツーショット。あの頂きに登ったと思うと感慨深いものがあります。
槍ヶ岳山荘から見る、裏銀座の山々。
槍ヶ岳山荘近くに咲いている高山植物。
よく、こんな場所に咲くもんです。
可憐な姿とは裏腹に、厳しい環境で生きる逞しさがあるのかも知れません。
槍ヶ岳山荘前のベンチで休憩。行動食で腹を満たし、水分補給です。
ここからは槍ヶ岳を間近に見ることができます。
下山開始
名残惜しいですが、そろそろ下山開始です。今日は横尾山荘、あわよくば徳沢園まで下りる予定です。
下山開始、セスナとジャンボジェット機が槍ヶ岳の上を飛んで行きます。
槍ヶ岳山荘が小さくなってきました。
無事、殺生ヒュッテに到着です。
ここでなんと本日2本目のペプシコーラ。さっきのはドーピング。これはご褒美といった位置付けです。
ペプシコーラ片手に槍ヶ岳を見上げながら、しばし休憩。息を整えたら、再び下山開始です。
殺生ヒュッテから横尾山荘へ
下山中、何度となく後ろを振り返りました。そこには槍ヶ岳の雄姿が。
そして、これが槍ヶ岳、最後の雄姿になります。これで槍ヶ岳は見納めです。
幕営地点に到着
幕営地点に到着です。ここからがまた長かった… この時点で本日の目的地は徳沢を諦め、横尾山荘にしています。
ババ平をすっ飛ばし、槍沢ロッジに到着。水分補給だけして先を急ぎます。とは言っても、休み休みでないと既に動けなくなってますが…
それでも汗だくになりながら梓川沿いを進んで行きます。
横尾山荘に無事、到着
疲れ果てました… なんとか明るい内に横尾山荘に到着です。帰りは行きにも増してヘトヘトなのでほとんど写真がありません… 山荘で受付を済ませたら、とっととシェルターを張って20時前には就寝です。長い1日がこうして幕を閉じました。
最終日、横尾山荘から上高地へ
翌朝、5時くらいに目を覚ましました。相変わらずグダグタしながら出発の準備です。今日は3時間程度の行程で上高地まで降りるだけなのでかなり気楽です。体力も十分回復しました。
【3日目】
07/15(日)
- 06:30発 横尾山荘
- 07:50着 徳沢園
- 08:43着 明神館
- 09:40着 河童橋
身支度を整え、撤収準備が完了したら、横尾山荘を出発です。
小一時間ほどで徳沢園に到着。連休中日といったこともあり、なかなか賑わっていました。
色とりどりのテント。昨日、あと1時間頑張って徳沢まで降りてこれたら… 芝生の上で眠れて、朝シェルターも乾かせたんですが… ちょっとだけ残念です。。
明神館に到着です。ここまで戻ってくると観光客の人達も沢山います。
河童橋に帰還
そして無事、河童橋に帰還です。ちょうどここでカメラのバッテリーも無くなり、これが最後の写真となりました。休日の河童橋と焼岳。この景色を見るとすこしほっとします。メチャクチャ疲れましたが、いい山行でした。
まとめ
それにしても天候に恵まれた三日間でした。そのお陰で日焼けが、かなり酷いことになりましたが。。今回、槍ヶ岳を登るのに最も一般的な槍沢ルートを選択しましたが、中々の距離感でした。上高地から槍沢ルートを一泊2日で登るのは健脚者でないと、かなり大変かと思います。とは言え、このルートは危険箇所も無く、登山道も良く整備されているので余裕を持って二泊3日の行程を組めば冬季、残雪期を除いて、ほとんどの人が槍ヶ岳に登ることができると思います。(自分はヘトヘトでしたが…)
7月、北アルプスで最高の3日間を過ごせました。この時期、風呂に入れないのは辛いものもありますが、それを差し引いても最高の3日間でした。次の北アルプスは来年のGWに、残雪の奥穂高岳を再び目指したいと思います。
2018年の夏は南アルプスの北岳、間ノ岳にも行って来ました。